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包みはこちらの二種でお届けいたします。
sugataはそのままの生成りの色、katachiは松煙染めのグレーの色に。
どちらも東京手すき和紙工房、北村春香さんが手で漉いてくださった和紙をひとつひとつ折っています。
ある日、ふと雑誌の中で目にした能登の手漉き和紙、草花を紙に漉いた「野集紙(やしゅうし)の美しさに心を奪われ、すぐさまその方の元を訪れ、弟子入りされたという北村さん。10代から紙漉きを目指し、東京の西の方で、梶や楮の木を刈り取るところからご自身でされています。


手漉き和紙はその時々の環境や原料のちがいによって、仕上がりはいつも同じではなく、色や厚みは揺らぎます。
包みとなると厚みも大切なところ、お願いするたびに、試行錯誤したものを届けてくださいます。
ところどころに樹皮の繊維を感じられつつも滑らかな手触りが心地よく、
裏の面の、より豊かな表情を感じていただけたらと思い、そちらを表としています。
作品を直に包んでいる、透けるほどに薄い和紙もとても美しく、やわらかく。
最後にこの包みに託せること、いつも心強く思います。

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二種の折は、折形デザイン研究所、山口美登利さんにご指導いただき、薬や胡椒などの香辛料、「こぼるるもの」を包む「粉包み」を元にしてつくりました。
表の折はそのままに、内側に折りたたまれている羽を広げて、取り出していただけるようになっています。

以前より、箱ではなく紙で、できるだけ簡素に包みたい、そう考えていました。
そして「折形」を知ることで、その思いは強くなりました。
折り紙が形を遊ぶ、楽しむものであるのに対し、折形は贈り物の際の礼法です。
贈る品物だけでなく、折り包むことで、そのこころを形に表し届ける、日本に古くから伝わる相手へのこころづかい。
山口さんは、折形には個を消し、様式化することの中に自然と現れてくるその人らしさがある、と話してくださいました。 そして、種や実は動物たち、わたしたち人間にとっても、自然からの贈りものと言えますね、と。
この包みを折るその時は、内も外もすっと静かになって、手を清め、姿勢をただし、一枚の紙と向き合います。
主張せず、ひと折りひと折り重ねる時間の中で、相手を思い、こころを尽くす。
種子たちを送り出す前にこの時間があることで、またひとつ気持ちが整い浄化されていくような心地です。
このやわらかな包みで守ることで、作品は私の元において、ひとまず完結し、また新たな方の元ではじまっていく、そうでありますようにと願いをこめて。